鍼灸師やマッサージ師が施術に入る前に患者様のその時の状態を把握する技術のひとつに望診(ぼうしん)というものがあります。いわゆる”視覚情報”から得られる特異点をお体の異常や不調を見つけるヒントにするわけですが、今回ご紹介するのは一般の方でも分かりやすい「顔の形」と性格の攻撃性です。
「顔の形」と一口にいっても千差万別ですが、今回の特徴は「顔の長さと幅の比率」。
一般的に、面長の顔と幅広の顔を見せられた時、我々は直感的に後者の幅広の顔を攻撃的な性格と判断する。そしてこれは男性に限ってはかなり正確な判断だと分かっている(女性に関しては面長と幅広で性格の攻撃性に特異な差はみられない)
このような傾向はテストステロンという男性ホルモンの濃度が関係しているのではないかと考えられている。
テストステロンの数値が高いほど競争を好み、野心的・冒険的で性欲が強く攻撃的な性格になる。また身体的な特徴としてテストステロン値が高いほど手の薬指が長く、顔の幅が広くなる特徴も分かっている。
専門誌に掲載された研究データからは以下のようなことも分かっている。
①幅広の顔の男性は、面長の顔の男性と比べて、ライバルを蹴落とすために3倍嘘をつく。
②サイコロの目の数で50ドルのギフトカードが当たるくじに参加できる回数が決まるという実験では、幅広の顔の男性は、面長の顔の男性と比べて、実際に出た目よりも多い数を申告する比率が9倍になった。
③賞金を山分けするか、自分が多く取るかを決められる条件では、幅広の顔の男性は、面長の顔の男性に比べて公平に分配することを嫌った。
今回ご紹介したのはあくまで傾向であって幅広の顔の男性全てに当てはまるとは限りません。ただ、知っていると人間関係を円滑にしたり、トラブルを回避できる可能性は高くなるかと思いますので豆知識として頭の片隅にでも置いて頂ければいいのではないかと思います。
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