インプットとアウトプットに関して興味深い実験結果があったのでご紹介させて頂きます。
某外国語の単語を学習して、覚えたかどうかのテストをするという実験が行われました。覚える単語は40語。被験者を4つのグループに分け、それぞれ違ったやり方で学習とテストを行いました。
①40単語を覚えた後テストを行い、一つでも間違いがあれば、また40単語全部を学習し、40単語全部を再テストする。それを全問正解するまで続けるグループ。
②40単語を覚えた後テストを行い、間違いがあれば間違った単語だけを学習するが、再テストは40単語全部を行うグループ。(全問正解まで続ける)
③40単語を覚えた後テストを行い、間違いがあれば40単語全部を学習するが、再テストは間違った単語のみ行うグループ。
④40単語を覚えた後テストを行い、間違いがあれば間違った単語だけを学習し、再テストも間違った単語のみ行うグループ。
①のグループが一番厳しく、④のグループが一番易しい感じがしますが、全問正解までにかかる時間は4グループに有意な差は見られませんでした。
ところが、数週間後にもう一度テストを行うと劇的な差がつきました。
グループ①の正解率:81%
グループ④の正解率:36%
これは容易に想像がつきますが、グループ②と③でも大きな差がつきました。
グループ②の正解率:81%
グループ③の正解率:36%
グループ①と②に共通することは「40単語全部を再テストしたこと」です。つまり「アウトプットの差」が学習結果の差に繋がったのです。
グループ②と③ではインプットの量は③の方が多いぐらいです。ですが、後日の正解率は②の方が圧倒的でした。
脳のパフォーマンスに関しては「実践」という点から考えると「知識を詰め込む」より「やってみる・使ってみる」ことの方が重要なようです。
頭でっかちで何も出来ない口だけの人間にならないよう実務・実践を通して研鑽を積んで参りたいと思います。
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