具体的なイメージを抱くと、理解し記憶し行動するのが容易になります。それは脳の進化と関わりあいがあります。脳は「抽象的な思い」より「具体的なイメージ」を鮮明に刻み込むように数百万年かけて進化してきたからです。
学ぼうとしているスキルひとつひとつに対して、まずは具体的なイメージを描く工夫をしましょう。必ずしも詳細である必要はありませんが、自分にとって見て感じやすいようにすることは重要です。
ミスの検証
脳のX線断層写真による研究で、ミスをした直後の0.25秒というほんのわずかな瞬間に人々は、ふたつの選択のうちどちらかを選ぶことがわかりました。ミスを直視するか無視するかです。
研究によると
「ミスを直視する人は、無視する人よりはるかに多くのことを学ぶ」
という結果がでています。
ほとんどの人はミスを毛嫌いします。ミスをすると、顔をそむけ、無視し、何もなかったかのように振る舞います。その3など複数回に渡ってスキルアップにとってのミスの重要性は紹介してきました。
ただ直視するといっても、ミスに対して「深刻な態度」で受けとめる必要はありません。「真剣な態度」で受けとめることが大事です。
ミスをしたら、すぐに検証する習慣(態度)を身につけましょう。たじろがず、目をそむけず、何が起こったのかを見極め「次はどうすればいいのか」と自分に問いかけましょう。
ミスを直視して修正すればするほど、脳の中に新しく「正しい神経回路」が形成されます。
それがイメージ出来れば、ミスはミスではなく、脳の中に正しい神経回路を形成するための「情報」なのだと解釈できるようになります。
そうすればミスはスキルを身につけるための重要な「手段」なのだとイメージしやすくなるでしょう。
その14に続く
前回分は下記より
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