ハードスキルの重要性
実戦や現場において、「ハードスキル」「ソフトスキル」とはっきりと分けて使うことはほとんどありません。そのふたつを組み合わせて実践することが大半です。
たとえば、音楽の演奏者が一連の音を奏でる時の正確な動きはハードスキルですが、その曲の感情を解釈する能力や一瞬のひらめきなどはソフトスキルです。
また、スポーツ選手が味方に正確なパスを投げるのはハードスキルですが、敵の動きを即座に読むのはソフトスキルです。
ではどちらのスキルを重要視するかとなった時、答えは迷うことなくハードスキルです。(特に長期的な視点に立った場合、ハードスキルはより重要になります。)
それは世界的な超一流のエキスパートの多くが、初心者の時に練習したのと同じスキルを今でも練習していることからも明らかです。
チェロ奏者のヨーヨー・マは練習を開始する時、いつも最初の数分をひとつひとつの音符を奏でる練習に費やします。プロフットボールの名クォーターバック、ペイトン・マニングは全ての練習を基本的なフットワークから始めます。この練習は12才の子供に教える練習と同じものです。
彼らは難しいことに挑戦したいという誘惑を抑えて、ハードスキルを磨いて維持することに専念します。(もちろんそういったチャレンジを行う場合もありますが)なぜなら、ハードスキルこそが他の全てのことの基盤になることが分かっているからです。
自分の才能のイメージを例えるなら、それは大きな木です。太い幹がハードスキルで、覆い茂って広がる枝葉がソフトスキルです。
まずは太い幹を作り上げましょう。より高くより太い幹(ハードスキル)に成長させれば枝葉(ソフトスキル)も広く大きく茂らせることが出来ます。
その7へ続く
前回分は下記より
コメントをお書きください