スキルアップに適切な環境
最新式の設備や豪華なオフィス、新品のロッカーにまっさらなタオル。人はみな快適に過ごしたいと思っているためそれらに憧れます。
しかしスキルアップにとってそういった豪華な環境は好ましいものではありません。
豪華さがモチベーションを下げてしまうからです。
豪華な環境に身を置くと無意識に「もうそんなに努力をしなくていい」と感じてしまうのです。
実際、どの才能開発所も豪華さとは縁がありません。もっといい設備を整える経済的余裕のあるところでも小屋のようなみすぼらしい外観や50年以上も変わらない質素な環境で運営されています。
こういった飾り気のない質素な空間が、気持ちを落ちつけて目の前にある課題に集中するのに役立っているのです。
「質素な環境を選ぶ」。スキルアップにとって理想的な環境を考える際には覚えておくのがいいのかもしれません。
スキルの種類~ハードとソフト~
一口にスキルといっても様々なものがありますが、大別すると全てのスキルは2つのカテゴリーに分けることができます。
ハードスキルとソフトスキルの2つです。
※スキルを身につける第一歩として自分がどんな種類のスキルを身につけようとしているかを見極めることは大事なことです。
ハードスキルとは
ハードスキルとは機械時計のように正確で信頼できる安定的な動きを自動的にするスキルのことで、その絶対条件は「常に一貫していること」です。
ハードスキルは能力開発の初期段階から身につけるスキルであり教師やコーチの指導によって効果的に身につけることが出来るスキルです。
ソフトスキルとは
一方ソフトスキルは機械時計のような正確さではなく、パターンや可能性を素早く見抜いて複雑な状況を切り抜けるスキルです。
ソフトスキルはコーチの指導により身につけるというより「環境」や「実践」の中で育まれるスキルです。
ハードスキルとソフトスキル。このふたつは脳の神経回路の異なる構造を活用します。つまりそれは、それぞれのスキルを身につけるための効果的な練習方法が異なるということを意味します。
その5へ続く
前回分は下記より
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