昨日、実店舗とインターネットでの買い物について書きましたが、丁度一般用医薬品のネット販売のルール改定の記事が出ていたのでそれについて書きたいと思います。
現状でも地方では「買物難民」と言われる方々がいます。人口減少により売り上げが落ちチェーン店の撤退や個人商店の閉店などによって引き起こされている状態です。食料品でさえそういった状態にある方々がいるためそれ以外の商品の購入もどういった状態かは想像出来ると思います。
ただ薬は「毒を持って毒を制す」ものです。毒である以上体に害をもたらす可能性があります。そういったものを目の届きにくいインターネットという空間で自由にさせてしまうと犯罪や副作用被害が懸念されます。実際、ネット販売を解禁しているヨーロッパやアメリカでは医薬品販売の許可を持っていない「無許可販売業者」の増加や一般用医薬品そっくりの偽薬などが出回り健康被害などの社会問題となっているようです。
そういった問題を防ぐために今回ルール化されるのは、
・ネット販売だけの営業は認めない。実店舗で週30時間以上の営業を行うこと
・購入者が来店出来ない場所での出店禁止
・乱用の恐れのある薬の大量販売禁止
・購入者のメールでの注意点確認の義務付け
などの項目です。
まだ正式決定ではなくどの程度の抑止力になるかは未知数ですが、私が大学生の頃薬店でアルバイトをしていた頃に較べればずいぶんルールは明確化されてきているのではないかと感じます。
あの頃は管理薬剤師なんて名前だけでしたからね。70才オーバーの先生が週4時間だけ来てるだけでした。バイトでもガンガン医薬品を接客で売ってましたもんね。登録販売員制度を作ったのは現実に則した流れでしょう。
まあ今はドラッグストアーとは名ばかりで店舗の売上に占める医薬品の割合や商品数は知れてるはずなので、どの業界にもいる違法行為を平気でやる業者対策をどうするかでしょうね。
上手くいったら他にも適用できるかもしれませんし。注意深く見ていきたいと思います。
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