「マスクで風邪の予防はできない」「マスクをしていれば人に風邪をうつさない」などと言われることがあります。では実際はどうなのか。確認してみましょう。
①マスクは風邪の予防にならないのか
風邪の原因のほとんどはウィルスです。ウィルスは非常に小さくマスクの網目など簡単に通ってしまいます。高密度素材のフィルターがついたマスクでも同様です。装着時のかけかたにもよりますが、100%侵入を防ぐことは出来ません。これが「予防できない」と言われる根拠でしょう。
ではマスクを着ける意味がないのかというとそうではありません。ウィルスを通しても風邪を予防する効果はあります。マスクをしていればマスク内の空気は、マスク外と較べて「暖かく湿って」います。結果として鼻や喉の乾燥を防ぎ、ウイルスが好む低湿低温の環境を防ぐことができます。それが風邪の予防に繋がります。
また、風邪をひいた後も炎症が進むのを抑え、症状を緩和することができます。(ウィルスを外に出せないので逆に治りが悪くなるという説もあるようですが、室内なら分かりますが、外出時は着用した方がベターだと思います。)
②マスクをしていれば人に風邪をうつさないのか
マスクをしていてもウィルスは通過するため、完全に「人にうつさない」とは言えません。ただし、マスクを着けずにせきやくしゃみなどをするとその飛沫が3メートル以上飛び散るのに対して、マスク着用時は1.5メートル程度に抑えられるようなので、「うつしにくい」もしくは予防程度にはなります。
「人にうつさない」唯一の方法は外出を控えることだけでしょう。
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