中医学では気について二つの概念が示されています。
①気は人体を構成する物質であること。
②気は活動性や運動性を持つこと。
①は少しイメージが難しいかもしれません。目に見えないほど小さいと定義すれば少し分かりやすいでしょうか。②の方が一般的な気のイメージに近く想像しやすいでしょう。
気の運動形式は「昇降出入」といいます。
※昇降…上下の運動で体内のエネルギーを循環させる動き。
出入…発散したり収納したり、中に入り中から出る動き。
体中を巡り、出たり入ったりするイメージですね。
気の過不足による不調として、中医学では、物質的に気が不足して、不足部分の気が行っている生理機能が低下することによって疾病が発生するものを「気虚(ききょ)」。気が局部に停滞して運動性が低下することによって疾病が発生するものを「気滞(きたい)」と呼びます。
【まとめ】
気とは人体を構成する最も基本的な物質であり、生命活動を維持するのに必要な物質である。また、気は活動性や運動性を持つ。
※あくまで人体に限定した”まとめ”です。気にはもっと広い考え方があります。
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